草津の源泉(5)わたの湯
わたの湯は、名前どおりのやわらかな感触と、草津ナンバーワンの湯の花成分が持ち味。入れるところの少ないレアなお湯ですけど、ほんのり白濁したお湯は「温泉に入った!」感強いです。
やわらかさと湯の花がポイント
わたの湯源泉は、温度:51.1℃、PH2.1。これだけ見るぶんには、草津では標準的な感じです。お湯は乳白色で、硫黄の臭いも漂っています。このわたの湯、「草津の主要6源泉」の中には入っていません。湧出量も公表されていないみたいです。相当少ないんじゃないでしょうか。
そんなわたの湯のセールスポイントは、なんといってもお湯のやわらかさ。「真綿に包まれているよう」なんて言われたりして、名前の由来になっているくらいです。湯畑や西の河原もやわらかめな泉質ですけど、「草津でやわらかいお湯といったらわたの湯」と思っておいてもいいでしょう。あと、草津ナンバーワンといわれる湯の花の量もポイント。
建物の地下から湧くレアな源泉
わたの湯が湧いているのは、湯畑のすぐ近く。光泉寺へ登る石段のふもと、白旗源泉の向かい側に「源泉閣」という建物がありますけど、なんとこの地下から湧いているとか。湧いているところが見えないのは残念ですね。それにしても、他の源泉のすぐ近くで、微妙に違う泉質のお湯が湧くんだから、おもしろいもんです。
わたの湯源泉のお湯は、主に別荘地に送られているようで、ふつうの旅行客が入れるところは少ないです。共同浴場でわたの湯を引いているところはありません。限られた宿と、ホテルヴィレッジのところにある温泉リゾート施設「テルメテルメ」で楽しめます。