草津温泉の泉質

草津の温泉を楽しむ前にまず知っておきたいのが、草津温泉の「泉質」。知ってから入るのと知らずに入るのとでは、草津温泉への「愛着」が違います。

「分析書」に書いてある草津温泉の泉質

泉質を知るには、まずは「温泉分析書」を読んでみましょう。ひらたく言えば「効能書き」ですね。草津温泉の源泉のうち、万代鉱以外はみんな一緒で、
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)
と書いてあります。なんかいろいろ書いてありますけど、覚えておきたいのは「酸性」・「硫黄」・「高温泉」あたり。

驚異の強酸性温泉

草津温泉の泉質でいちばんのキーポイントは、なんといっても「強酸性」でしょう。「ph2」といってもピンとこないかもしれませんけど、「お湯につけておくと、1円玉なら1週間、5寸釘も10日で溶けてなくなってしまう」といえば、なんとなくスゴそうな気がしてきますよね。

酸性が強いと何がいいかというと、殺菌力がすごいんです。草津温泉のお湯の中では、ほとんどの細菌・雑菌が生きていけないとか。この泉質が、草津温泉の「効き目」でもあるようです。

草津温泉のお湯に入ったときは、ぜひお湯をペロッとなめてみてください。どこかレモンのような、なんともいえない酸っぱさです。「そんなことしたら汚いでしょう」というかもしれませんけど、心配ないと思います。なにせ殺菌力抜群ですから!(でも自己責任でお願いします)

草津の温泉は熱い

「泉質」とは言えないかもしれないけど、草津温泉のもうひとつの大きな特長は「熱い」というところ。有名な湯畑など、ほとんどの源泉が50℃前後で、温泉街を歩くとあちこちでモウモウと湯気が上がっています。山の中にある万代鉱に至っては、なんと95℃!

熱くてそのままじゃ入れなくても、水でうめたりしないのが草津温泉流。湯畑では、「名物」でもある長い樋を流して、自然に適温まで冷ましていたり、万代鉱は、宿や家で使う水道水をあっためるのに使うことで冷ましていたり。だから、自然のままの良質な温泉を楽しめるわけです。

それでもやっぱり熱く感じるのが草津温泉。そんな時は、お湯に入る前に「かけ湯」をしましょう。桶でお湯をすくって、まず足、次に腰→おなか→腕……と、徐々に心臓に近いほうにかけていきます。全身にかけ湯してから入ると、不思議と熱さもそれほどじゃなくなります。

硫黄の香りは温泉ムード満点

草津温泉のシンボル・湯畑に着くと、プーンと硫黄の香りが漂ってきて、「温泉街に来たなあ」という気分になります。他でも、町のあちこちに硫黄の香りが漂っていて、「温泉街散策の名演出家」という感じですね。

源泉によって差があるので、宿の温泉は硫黄泉じゃないかもしれませんけど、それなら公衆浴場をめぐって「嗅ぎ比べ」をしてみましょう。これも、草津温泉の町めぐりの楽しみですね。

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